お盆の季節になりました。
遠方の方々におかれましては、暑中のご挨拶も出来ずに申しわけありません。
また、野田郷にも多くの方が帰省されて、お寺にお参りに来られています。
お参り(棚経)に伺って、久しぶりにお話が出来るのも有難いことです。
「和尚さん、孫たちが帰ってきてご馳走を出したいけど、お盆の間は精進で
過ごすのが本当なんでしょ。どうしたらいいですか?」
毎年聞かれる質問です。確かに北薩は肉も魚もおいしいですから、たまに
戻ってきた方々に振る舞ってあげたいのもわかります。
「そうですね、肉魚は今の時代ですから、出していただいても構わないです。
ただし、食べきれない位の量を出さず、孫さんに残さず食べてもらい、いのちを
いただくことの意味を教えていただければと思います」 最近はこうお答えしています。
今風に言えばマインドフルネスに感謝をして味わっていただく・・・でしょうか。
形骸化した風習の本来の意味をきちんと伝えて、心安らかにご縁を感じて
過ごしていただければ、住職も走り回っている甲斐があるというモノです。
写真は棚経のお宅のお膳。「施餓鬼膳」をお供えしてくださっています。
これもお盆の本来の意義ですね。
今年は大雪などの知らせが各地から届きます。
みなさまお見舞い申し上げます。
野田郷は逆に一度も雪がちらつくことなく、春を迎えそうです。
さて、熊陳馬場は武家屋敷通りとして野田のシンボルの一つですが、
今年から今の時期に咲く「寒緋桜(カンヒザクラ)」の通りを皆さんに知って
いただくために、イベントが企画されました。
今日は、出水麓地区を走る牛車が、この馬場を通りました。
麓地区と違い、県道でもあるこの馬場は交通量も多い中でしたが、
たくさんの方に乗っていただいて、この風景を楽しんでいただきました。
牛車は本日だけでしたが、しばらく見頃ですので、是非とも足を
運んでいただければと思い、あえて花の画像は乗せてありません。
みなさま、ツルを見に来たり、感応寺にお越しの際は、野田郷駅前
からつづくこの通りをごらんになってください。