「いのちをいただく」お盆
お盆の季節になりました。
遠方の方々におかれましては、暑中のご挨拶も出来ずに申しわけありません。
また、野田郷にも多くの方が帰省されて、お寺にお参りに来られています。
お参り(棚経)に伺って、久しぶりにお話が出来るのも有難いことです。
「和尚さん、孫たちが帰ってきてご馳走を出したいけど、お盆の間は精進で
過ごすのが本当なんでしょ。どうしたらいいですか?」
毎年聞かれる質問です。確かに北薩は肉も魚もおいしいですから、たまに
戻ってきた方々に振る舞ってあげたいのもわかります。
「そうですね、肉魚は今の時代ですから、出していただいても構わないです。
ただし、食べきれない位の量を出さず、孫さんに残さず食べてもらい、いのちを
いただくことの意味を教えていただければと思います」 最近はこうお答えしています。
今風に言えばマインドフルネスに感謝をして味わっていただく・・・でしょうか。
形骸化した風習の本来の意味をきちんと伝えて、心安らかにご縁を感じて
過ごしていただければ、住職も走り回っている甲斐があるというモノです。
写真は棚経のお宅のお膳。「施餓鬼膳」をお供えしてくださっています。
これもお盆の本来の意義ですね。
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