お盆に供えるお膳のおはなし
暑い日々が続いています。
お盆が始まってそれぞれのお宅に伺って、盆経を行っています。
冷たい飲み物を頂いたり、うちわで扇いで頂いたりと、
皆様のお心遣いに感謝いたします。
さて、先日ある方から「地元で久しぶりにお盆を迎えるのだが
お膳をどのように供えればよいでしょうか」
というご質問を受けました。それぞれの地区で風習が違うの
は当然なのですが、野田における一般的なお盆のお膳とは?
うまく説明ができませんでした。
(お寺のお供えやお膳については熟知しているのですが・・・)
そこで勉強も兼ねて、今年の盆経の際に伺ったお宅で、
数枚写真を撮らせて頂きましたので、少しご紹介させてください。
一般的には、ご先祖様のお膳とは別に餓鬼膳をお供えしています。
お盆は無縁の餓鬼・精霊も戻ってきますので、そちらにもお膳を
お供えしています。こちらのお宅では箸が3つあるのは餓鬼の
皆さんで召し上がっていただくためでしょうか。
こちらも餓鬼膳があります。箸を十字に立てているのは、
「帆掛け」を表しているそうです。鹿児島の北部では
よく見かける箸の立て方ですが、お精霊流しなどと
関係があるのでしょうか?(ご存じの方に聞くことにします)
他の地域では、キュウリで馬を作ったり、フキの葉で
ご飯をくるんだりと、風習の違いが地域の特徴を
表していて尊重すべきものだと思います。
そして、私たちお寺もその風習に敏感であるべきですし、
できるだけ残していくことが大切だと思っております。
皆様も残りのお盆、そして盛夏の候十分に
体調にご自愛いただければと思います。
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