かんのうじだより

2/3は感応寺はある意味一年で一番歓声が上がる日かもしれません。

節分の行事として、星祭りが行われ、厄払いの行事としてたくさんの方々が
檀家の有無問わずお見えになります。
真言密教で盛んにおこなわれる、星祭ですが、鹿児島県内では盛んで
感応寺でも大般若経の御祈祷を行い、同時に厄払いも執り行われます。

禅宗の立場からすると、祈祷や厄払いは相いれないのでは？
という方もおられるかもしれません。しかし地域に根付いた仏教としての
一面は、国土安穏、万民和楽を願わずにはいられないのもまた本心です。
家族の無事を願う姿は、震災以降のみなさんの心の表れであるとも
感じています。

今年は近年まれにみる寒さで、皆さんも凍えてお寺にいらっしゃいましたが、
行事の最後に本堂中に豆まきの歓声が挙がると、
少しずつですが立春の足音が聞こえてくるような気がしました。